「クロッシング」
キム・テギュン監督、チャ・インピョ主演の「クロッシング」は、北朝鮮のある一家の物語だ。
チャ・インピョ演じる父親は、病気の妻の薬を手に入れるため「帰ってくるまでお母さんを頼む。」と11才の一人息子に言い残し、命がけで中国へ渡る。
その後、運命に翻弄され、北朝鮮に戻れず、韓国へ脱北者としての人生を余儀なくされる。韓国の薬局で妻のための処方箋を見せると、「その薬なら、保健所でただでもらえますよ。」といとも簡単に言われたときの、主人公の呆然とした表情が忘れられない。
慎ましくも愛情あふれた一家族が、再会を果たせるのか、戦いの記録だ。
監督はじめスタッフ達のこの映画に対する情熱や協賛のたくさんの広告など読み応えのあるパンフレットが、映画を見終わった後、再び胸を熱くする。
重いテーマでありながら、映画館は、立ち見のでる盛況ぶりだった。
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/
シネマート心斎橋で上映中